当院では漢方薬による治療にも力を入れており、お一人お一人に体質にあった治療を行っています。
女性特有の病態に、特に影響を与えているのは、女性ホルモンの変化であり、閉経時に起こる更年期障害などはその代表例です。

更年期障害のほか、初経時、妊娠・分娩時、毎月の月経などの女性ホルモンの変化によって起こる症状として、冷え、肩こり、イライラ感、不眠などがあり、どこが悪いとはっきり定義が出来ないこのような病態は、西洋医学では「不定愁訴」や「自立神経失調症」と言われ、あまり積極的な治療はなされてきませんでした。 これに対し東洋医学では、体全体のバランスを整える観点から、女性ホルモンの変化によって生じるさまざまな症状、どこが悪いとはっきり定義が出来ないような病態を改善するのに漢方薬が効果を発揮してきました。

現在、日本人女性の平均寿命は86歳を超えています。閉経後30年以上を生きる女性にとって、この長い年月をいかに過ごすかは重要なテーマです。
女性にとって、漢方治療は今後もますます無くてはならないものになっていくと思われます。
ホルモンバランスをとる作用ある漢方薬の「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などが主に処方されます。
当帰芍薬散は、「冷え」や貧血症状の強い女性に用いられます。加味逍遙散は精神症状が強い方に処方されます。また「のぼせ」症状が強い方には桂枝茯苓丸も効果的です。 うつ気分、神経質、めまいなどの精神症状にはホルモン補充療法よりも、むしろ漢方薬が有効なことがあります。 当院ではホルモン補充療法の前に漢方をお勧めすることもあります。
当院では、体と心を総合的に診て、病気や症状だけでなく、体質や性格といった患者様ごとの背景も含めた診察・治療を前提に、漢方薬と西洋薬を使い分け、あるいは併用して、治療いたします。
幅広い視点から、患者様に最善と思われる治療を行いますので、どうぞ安心してご相談ください。